ブラックボックス展が話題になっていて、なんだか色々全然違う方向で考えたことがあるのでつらつら書いてみようかと。
ご存知の方は多いと思いますが「BLACK BOX(#ブラックボックス展)」とは日月祝を除く5月9日(火)-6月17日(土)13:00-19:00に東京の六本木で行われていた、なかのひとよさんの展覧会です。
6/13からレベルアップ(?)したとのことで…
アルテマレベルでは、本展覧会に適した精神・態度基準に達する者でなければ入場することができません。
すべての来場者に入口でバウンサー(門番)による『鑑賞者の選別』が行われ、「選ばれし者」のみが入場可能となります。選別基準はバウンサーの独断によるため、落選理由の詳細は勿論のこと、苦情等も一切受け付けません。
「私だけはじかれた!」「入った友人が何も言わない!中で何が!」などのことも起こり、5時間並んだのに入れもしないという違うアトラクションも発生していたようです。(個人的にはこれもアトラクションだと思っている)(はじかれた人楽しかったのではとも思う)(※参加していない個人の勝手な意見です)
内容はツイッター検索してもらうのが一番いいのですが(面倒がるな)、私はもちろん参加していませんので、ツイッターなどの情報から要約すると、
・中はただの5m四方の真っ暗な部屋
・そこに10人くらいの人がいる
・中での私語は禁止
・部屋を出ると「酷評か絶賛の感想をSNSでばらまけ。嘘でもいい」という紙を受け取る
ということだったようです。
真っ暗闇…ということで痴漢などの被害に遭ったというとてもかわいそうな記事も見ます。
本当にそれはいけない。ダメ。
でも私はその犯罪性などは参加していないがゆえに何も言えません。
そして、参加していないのでこのイベントに関して何も云々言える立場ではないので、特にこのイベントについて何か語るというブログでもありません。
私はただの謎解き好きですから。
しかし私ははふと思ったのです。
「謎解きもブラックボックスじゃね?」と。
結局この展覧会は
「終わるまでネタバレができない。しかし参加者(もしくは参加できなかった者)がばらまくSNSの投稿で最終形態が作られるもの」
だったものと仮定すると、謎解き公演に非常に当てはまると思ったのです。
まあ、ブラックボックス展にあった「嘘をついてもよい」というルールは(おそらく)謎解きではないと思いますが。(いや分からないけど…)
だって謎解き公演って基本ネタバレできないじゃん!
どんな展示物=謎があったかなんて語れないのよ!
私が「興奮する謎があった」とか言うと「そうか、透かし謎か」とか思えるからそういうことすら言えないのよ!
「二段オチが超絶ウルトラスーパー面白かった!」とか言えないのよ!だって「二段オチ」がもうネタバレワードなんだもの!でもその!「二段オチとかありません」とかっていう顔している謎で!あなたが!気付いていない!二段オチが!本当に!面白いのって!伝えたいのに伝えられないの!!!!気付いてーーーーーーーー!!!
なんて頭おかしいと思われるし、言えませんので、そうなるとSNSで撒かれる「超神公演!」「超面白かった!」とか「マジクソ!」「二度と行かない」とかの評価が公演の何かしらの形を作っていると思うのです。
前にもそんなブログ書いていて、
と引用されても記事読むの面倒でしょ?
要約すると約半数の方が「口コミを気にするし参考にする」ということです。
つまり謎解きはずっと前からブラックボックスのようなものなのですね、と思ったのです。
私も言います声を大にして「この公演は良かった」と。
だって私には面白かった!
そしてそれを見て参加した者は言うのです。
「皆の絶賛の意味が分かった全世界の人行け!」
「とても素晴らしい体験をした!」
「泣いた」
「私にはストレスだった」
「あまりに絶賛されすぎて期待値が高まりすぎた」
と。
でも「ネタバレできない」しブラックボックス展とちがって「嘘はかけない」。
何度も言うけど、謎解き公演は「ラーメン」のようなもの。
私は魚粉が好きですが、好きじゃない人だっているでしょ?
「おいしいだろ」とラーメン屋に上司に連れられて行って「は…はい」と顔をひきつらせた人もいるでしょ?
謎解きとは人の趣向によって好き嫌いがあり、そして、それを信じるのも信じないのもあなた次第。
でも、嘘はついてないよ!
なので、口コミや噂を過剰に鵜呑みにするのも怖いし、何かを評価するのであれば参加してから色々言わないとね、と思っています、という最終的にはいつもの通りよくわからない結論に至ってしまいましたごめんなさい。