ゲームブック (Gamebook) は、読者の選択によってストーリーの展開と結末が変わるように作られ、ゲームとして遊ばれることを目的としている本である。「 アドベンチャーゲームブック」・「アドベンチャーブック」とも呼ばれる。
(Wikipediaより)
ご存知の方も多いと思いますが、これをSCRAPが謎解き的に作ったのがこれらのシリーズです。
どん。
昨日最新作の「ルネと不思議な箱」
を読了?プレイ完了?したので、2夜連続でガガっとまとめて感想を書こうかと思います。
ゲームブックの基本的な行動は
ルールを把握→
地図などが同梱されているためその番号のページに飛ぶ→
つまり探索!→
どのように行動するかを選んだり謎を解いてその番号に飛ぶ→
謎があったりなかったり→
日にちが進んだり場面が進んだりする→
ワクワクして大いに面倒な作業を繰り替えす→
あっとびっくりな大謎!
という感じです。
必要な道具は私はこんな感じです。
これに付箋紙があるとなお便利ですね。
私は何らかの紙を挟んでいました。絶対はさみたくなる。
そもそも私がゲームブックを手にしたのは初めてのリアル脱出ゲーム「謎の部屋からの脱出」が終わってから数日のこと。
本当に思うのですよね「当時そんなに謎解き好きだったっけ??」と。
いつくらいにやっていたのかなとメールを漁ってみると…
Sent: Thursday, October 30, 2014
Subject: 【脱出ゲーム】逆転裁判申し込みました!みなさま
お疲れ様です。
皆様からお返事頂きましたので、逆転裁判を
8人分で申し込んでおきました。
手数料もろもろありまして、
3024円/1人ですが、面倒なので
おひとり3000円を2日の夜とかに下さいませ!
なんか謎ときばっかりでわくわくしますね!
ちなみに私は最近スクラップのゲームブックをはじめまして
(憂鬱な10人の容疑者)2ちゃんねる見ながら頑張ってますが、
何年後終わるんだろうと思っています。
難しい。
それではよろしくお願いいたします!
(初遠征アナウンスのメール)
(というかチケット手配してあげた挙句なんで24円とってないんだよ神様かよ)
なんだ当時からはまっていたのですね。
今と比べるからおかしいだけなんですよ。
ということで私は「ゲームブック」というものがなにかもよくわからず手にしたのですが、2014年の中ではもしかしたら一番「ええええー」と言ったかもしれないほど非常に面白かったです。
当時
「人狼村からの脱出」
「ふたご島からの脱出」
「十人の憂鬱な容疑者」
が販売されておりましたがコナン好きな私としてはまずは「十人の憂鬱な容疑者」を選びました。ここからは最新作を交えながらランキングで感想を述べたいと思います。
【十人の憂鬱な容疑者 素敵なパーティ、死体がふたつ】
なぞこランキング1位
謎 ☆☆☆☆☆
驚き ☆☆☆☆☆
満足度 ☆☆☆☆☆
十人の憂鬱な容疑者 素敵なパーティ、死体がふたつ (脱出ゲームブック)
- 作者: SCRAP
- 出版社/メーカー: リットーミュージック
- 発売日: 2013/09/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ふと目を覚ますと、揺り椅子に座った死体があなたを見つめていた。
しかし、あなたは何の記憶も思い出せない!
不気味な屋敷、怪しげな人物たち、意味あり気なパズル──。
あなたはこの本に隠されたすべての謎を解き明かし、
物語のエンディングを迎えることができるだろうか?
これ、とんでもなく難しかったです。(当時の感想)
当時のスキルなどほとんど謎を解くに値しないものだったと思うので、その当時の私が「難しい」と言っても今だとどうかわかりません。
ということで本を開いてみました。
そっ閉じました。
ということで、2年前の記憶でだけ話します。
とにかく謎が出るたび「ひえええー」と言って2ちゃんねる見ていました。
「十人」のドSなところは「ヒントシステムが一切ない」ことです。
全国の方がどれほど困っているかこれをご覧ください。
正直最初にやるゲームブックではなかったです。
上記のメール文言にもありますが「何年後終わるんだろう」だったです。
ゲームブックの謎は正直20問あるくらいなのですが、情報を集めたり、前の情報を覚えていたりする必要があり、本当に難しかったし、楽しかったです。
付箋だらけ
この本の私のおすすめポイントは最後の方で謎とは関係なく人生の不条理に逢うことです。どうしようもないのできっと「どうすりゃいいんだよ」と思うでしょう。笑いしか出ませんでした。
(もしかしたら謎関係あったのかもしれません。適当にやっていた可能性もあるのでここの表現怪しいです。でも私にとっては非常に不条理でした)
しかもタイトル通り、容疑者当てないといけませんからね、あっと驚く大謎(?)が解けてもさらに大大謎みたいなのがあり、本当に本当に驚きと発見の連続でした。
あんなに2ちゃんねるでCntl+F使って検索したこともないです。
「十人 38」とか「十人 235」など
何回助けていただいたか。
当時は謎関係のツイッターやっていませんでしたし、友人の中でも解けない私が一番早く手を出したので孤軍奮闘でした。
ロッテキシリトールガムについていた付箋紙べたべた貼って、本当に楽しかったです。
この記憶があり、ゲームブックは出るたびに遊んでいますが、
「最初に衝撃を受けた作品を超える物に出会えない」
のが正直なところです。
人間って本当に面倒で贅沢な生き物。
「ふたご島からの脱出 少年は戻りたいと思った。少女は救いたいと願った。」
なぞこランキング3位
謎 ☆☆☆☆
驚き ☆☆☆☆☆
満足度 ☆☆☆☆
ふたご島からの脱出 少年は戻りたいと思った。少女は救いたいと願った。 (脱出ゲームブック)
- 作者: SCRAP
- 出版社/メーカー: リットーミュージック
- 発売日: 2013/02/25
- メディア: 単行本
- クリック: 2回
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大好評の“脱出ゲームブック”第2弾は、前代未聞の2冊同時プレイ!!
どこかの海にぷかりと浮かぶ、2つ並んだ小さな島、ふたご島。
島に漂着した少年と、使命を負った少女が、別々に島からの脱出を目指す。
しかし2人に立ちはだかるのは、さまざまな謎や暗号──。
あなたは2人を無事、島から脱出させることができるだろうか?
十人から始めたのでどんどん遡る形で読破していくことにしました。
これはね、私としては非常に面倒でした。
しかし高い評価を付けている人も多い作品です。
私は「お前いい加減気付けよ」みたいなことが多くて少しイライラしたのですが、面白いことに男性からの評価が高い気がしております。
ロマンチックが止まらないからでしょうか…。
お前気付けよな女性と、ロマンチックが止まらない男性。
人生の縮図を見ているようです。
(一部意見です)
具体的に私が面倒だと思う点は
2冊交互に開くというのが物理的に面倒である、
のと
書く文章がやたらめったら長い、
のと
書く紙もだいぶ大きいという点です。
新幹線の待合所で開いて閉じました。
内容はロマンチックが止まらないので、好きな方は好きかと。
一方友人は「人が死なないゲームブックはつまらない」と言っておりましたので、人それぞれですね。
ラスト謎に関しては
「!??」「???!」
が止まりませんでした。
ラスト謎は結構好きです。
ラスト謎、ちょっと不親切ですよね。
ま、それがこの本の良いところだと思うのですけれども。
その「え、これで終わったの?これからどうすればいいの?WEB??は?」というのがちゃんとリアル脱出ゲームしているなと感心させられました。
「人狼村からの脱出 狼を見つけないと殺される」
なぞこランキング2位
謎 ☆☆☆
驚き ☆☆☆☆☆
満足度 ☆☆☆☆☆
人狼村からの脱出 狼を見つけないと、殺される (脱出ゲームブック)
- 作者: SCRAP
- 出版社/メーカー: リットーミュージック
- 発売日: 2012/05/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 5人 クリック: 81回
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その村では、村人に扮した狼が、夜な夜な人を襲っているという。
不可解な呪文、あやふやな目撃証言、難解なパズル──。
あなたはこの本に隠されたすべての謎を解き明かし、
物語のエンディングに辿り着くことができるだろうか?
途中までの謎は非常にオーソドックスです。
すでに最初の「十人」をやった時よりは謎解きをしていたので謎に慣れてきたというのもあるのかもしれませんが「これからやればよかった」と思いました。
たくさん使うものもあるしとてもやりごたえがありました。
しかし、なぜか最後の答えを導く際に
「これはエスカレーター(嘘の答えではない。本当にこう思っていた)を使うんだ!」
と思い込みすぎて全然進みませんでした。
ウクメル村にエスカレーターなんてなかろうに、むしろそれで何がどうなって絡むと思っていたのか。
人の思い込みとは怖いものです。
エスカレーターを使わないと知った時のラストの謎は
「まじかよ」と思いました。
エスカレーターじゃなかった!
そして、なぜかなぞこは人狼がどうしても見つけられず「人狼なんていなかったんだ!」となりました。
(あ、大丈夫です。ちゃんとクリアしました)
簡単簡単言っていましたが、最後の手の離し方はさすがSCRAPだと思いました。
ここまでが私の中でジブリ初期4作品(ナウシカ、ラピュタ、トトロ、魔女宅)的なゲームブック位置づけです。
後半に続く―!
というか上位3位がすでに出てしまっているのでテレビ的には構成に失敗している。