語彙力からの脱出

2014年から謎解きに参戦し、現在500公演以上に参加しています。謎解きの楽しさや、魅力をお伝えすべく、リアル脱出ゲームを中心とした謎解きの感想をネタバレなしで、そのおススメやコツを分かり易くお伝えすることを目標に更新中。

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歯車館の遠き思い出の感想

私は仙台で働いていて、仙台に住んでいて。

そうそう東京に来られるわけじゃないんだよ、と思いながら生きています。

 

ということでタイミングが合わずにやれない謎解き公演は本当に沢山あります。

というかやれない公演の方が多いですよ。

 

そんな私が昨年、会う人会う人に「やった?」と聞かれた公演がJokerProjectの「歯車館の遠き思い出」です。

 

「やってない」と答え続けて数ヶ月。

「やってないのかー」「やって欲しい」と言われ続け数ヶ月。

 

ついには私をよく知る友人(坊主)が「なぞこさん嫌いだと思うけどやって欲しい」と言ってきました。

 

なんつー勧め方だよ。

 

そう言われては行かなくてはならないのが私。

ということで茨城県土浦市(遠)に行きました。

 

 

結果としてね、好きだよ、嫌いじゃないよ。

というか大好きだよ、と思いました。

 

 

歯車館の遠き思い出
ホール型
探索 
謎  ☆☆☆☆☆
満足度 ☆☆☆☆☆☆
参加形態:Twitterで集いし5人
茨城県土浦市 亀城プラザ3階 音楽室
失敗

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村のはずれに一軒の大きな館があった。

既に廃墟と化したその館からは時折歯車のきしむような音が聞こえてくる。
その音から館はいつしか【歯車館】と呼ばれるようになった。

数十年前の話。
とある有名な人形技師が暮らしていた歯車館には真偽の定かではない様々な噂があった。

その中でも一番有名な噂が『技師の遺品に隠された謎を解くことができれば彼の“最高傑作”を手にすることができる』
というもの。

そんな噂を聞きつけ、この村にやってきたあなた。
「ただの噂だ、最高傑作などあるわけない」
そう村人達に笑われながらも、ツタの巻き付く扉を開き、歯車館の中へ足を踏み入れるのであった。

 というストーリー

 

土浦まで都内から1100円!

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がんばるぞい!(大事な腕が見えてない)

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ぞい!

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ぞい!

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ブツッ………

 

 

 

さて、プレイしての感想

みんなが「やった?」と聞いてくる意味がわかった

です。

 

これはすごい。

 

何がすごいって次から次へと出てくる謎が、どんどんどんどん溜まるんだけど、全く「もう嫌だァー」と思わなかったこと。

 

たぶん友人(坊主)は私が「謎を解くこと」を好きではないことを知っているから、こんなに謎が次から次に出てくる公演、なぞこは「もう嫌だァー!」と言い出すだろうと思ったのだと思います。

 

うん、そうだね。

君はとても私のことを分かっているね。

君は正しい。

 

しかしだ!

確かに私は謎を解くことは好きではないのですが、謎同士のつながりとか、謎の作りの美しさを感じるのはとても好きなのです。

あと案外解くのも最近嫌いじゃないのです。これ、私の最近の発見なんです。最近だけかもしれないけど、今は好きなんです。今だけかもしれないけれど。

 

 

さて歯車館。

「さつまいもは焼き芋であり干し芋で、そして大学芋

「ジャガイモは肉じゃがでありジャガバターであり、カレー」

「そして、さつまいももジャガイモもイモ!」

みたいな感じでした。

 

 

ひとつひとつの謎もかなり難易度が高いです。

加えて友人(坊主)は私の好きな、得意な(あんのか?)謎がわかるから「嫌いだと思う」と言ったのだとも思いました。

 

 

でもね、そんな私でも楽しめました。

 

でもね、「難しいだろーフハハハ解けるなら解いてみよ、謎解きクラスターよ!」的な理不尽じゃないです。

 

難しくても!

苦手でも!

楽しいの!

 

たぶん参加した人の満足度は失敗しても成功しても高いんだろうと思います。

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なんだろう。すごいなって思います。こんなの作れる人がここにもいるんだねって感じ。

 

しかし、隣のテーブルからも聞こえていたのですが、この公演、時間に追われるのではなくじっくり味わいたいです。

ひとりで1日コタツとかで「うっはー!ひょえー」「まじかーびびるー」とか言ってやりたいですね。

 

すべての問題に触れたいなど普段は全く思わないのですが、今回はすごく思いました。本当に楽しかったです。