就職活動をしている学生を見ると、自分が就職活動をしていて、入社して夢が崩れた時を思い出します。
私が新卒で入った会社はとにかくエンターテインメント全開の会社で、とにかく就活生に夢を大きく抱かせました。本当に素晴らしい会社に思えて入社できたことに喜びと誇りを感じました。
今考えると夢を抱かせ過ぎたのだと思います。
入ってすぐに
「なんか思っていたのと違ったな…」
となりました。
私はその会社を辞め、転職をしました。
転職先で思ったのは「新卒で入った会社はとても良い会社だったな…」です。自分はなんて勝手で都合のいい生き物なんだと思っております。
私は結構いい年なのですが、この年になっても今の会社で何かを成し遂げたという気持ちは全くありません。いや、今の会社に居なければできなかったこと、繋がれなかった人はたくさんあるしいるので、その点はとても感謝していますけれども。
私の手で誰かの人生の1ページになるようなものを提供できたのかというと、それはないだろうなと思っておりました。
前の会社ではそれがありました。
新卒数年で誰かの人生に深く関与できるものを創っていたあの日々はやっぱり私にとってはキラキラしていたのだなと思います。まあね、入社してすぐの若者に「〇〇億円の売り上げ目標ね!」という会社もどうかと思うのですがね…(遠い目)
仕事の何に価値観を置くかは人それぞれだと思います。
今の私はとにかく担務をこなすのと言われたことをしっかりやる、というものですが、以前までは「何かを世に出したい。人に影響を与えたい」という気持ちが強かったので、世に出したものが評価されるととにかくうれしかったのだと思います。
しかも自分が世に出したものが売り上げに直結する世界にいたので、その点においては承認欲求が満たされていたのだと思います。
私は何かを創る時にクライアントの要望も聞きつつ、とにかく自分が最高に欲しいと思う物、かわいいものを創るようにしていました。なので、売れる=自分の感覚が間違っていないに近いものがあったのだと思っております。
まあ、何が言いたいのかというと、会社なんてものは入ってみないとわからないもの、実に不透明なものだと私は思っているということです。(突然の雑なまとめ)
例えば誰かと付き合ってみて「なんかちょっと違うね」と言って別れるなんてのはよくある話で。
だって深く知る前にはその人のいいところしか見ていないもの、そんなの当り前じゃないですか。
それは会社も同じで、会社なんて入らないとわからないですもの。口コミ見ても分からないですもの。口コミがすごく悪くても居心地がいい可能性もあるし、逆もしかり。
しかも年月が経つにつれて仕事に対する価値観も変わってきます。
私は転職して本当に悩みました。何も成し遂げることが出来ない自分と言う存在に申し訳ない気持ちしかありませんでした。でも今は考えが随分変わったなと思っております。
最終的に何が言いたいのかというと、会社に夢や希望があるのかなんて実際に働いていてもなんだかよくわかりません。
あるような気もするし、ないような気もするし。ある時もあるし、ない時は多いし。
つまり、就職活動が始まった方、新卒で4月から働く方、社会なんて会社なんてこんなもんだということです(??)
ちなみに気になって昔作った商品エゴサして「デザインが神」「マジ可愛い」「再販してほしい」というのを見て大変満足しております。私も再販してほしいです。(なんの話)