語彙力からの脱出

2014年から謎解きに参戦し、現在500公演以上に参加しています。謎解きの楽しさや、魅力をお伝えすべく、リアル脱出ゲームを中心とした謎解きの感想をネタバレなしで、そのおススメやコツを分かり易くお伝えすることを目標に更新中。

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【本】夏空のプレアデスを読み終えての感想

今夜はナゾトレ」(フジテレビ系)で話題の「東京大学謎解き制作集団AnotherVision」メンバーの手による、初の書き下ろしミステリー。

お得意の「謎(パズル)」が、物語の随所に散りばめられています。

これらの「謎(パズル)」を解きながら読み進めることで、あなたはこの不思議な物語の真実に、より近づくことができますが…

「真実」にたどりつけるかどうかは、あなたのひらめき次第!

 

 

ということで、AnotherVisionは本当に色々多彩な人々の集まりだなと思って常々見ておりますが、ついに「小説謎」まで出版してしまったので驚きました。

 

私はひらめけなかったので最後の方で「うおおおおー」となりました。

 

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あらすじ

「流れ星が降った夜、私の恋は始まった――」

 

オリヒメは、とある南の島に暮らす中学生のおんなのこ。満天の星の下、彼女の前に現れたのは 未来人を名乗る不思議な人物だった!

その人物――スバルとのデートを楽しみにしつつ、幼馴染みの同級生たちとの変わらない日常を過ごす少女。

しかしスバルが予言したとおりに、島に転校生がやってきたその日から、彼女の日常は少しずつズレ始める……

 

これは読者への挑戦状。あなたは、この島の真実を見抜くことが出来ますか? 

 

 

本全体の感想

私は謎解きの他の趣味は?と聞かれれば読書かな…と答えますが、超絶本が好きという訳でもなく、(超好きな人ってすごいじゃないですか)横山秀夫とか松本清張とかは結構読んでますね、最近好きなのは真梨幸子さんですね、と答える感じです。

 

つまり本は好きな物は読むけど、そんなに詳しくありません。

 

全体的な感想は序盤は結構読むのが辛かったです。なんだか、こう、歳を感じました(?)「これまじで読み進めるの大丈夫か…」と思いましたが、中盤あたりから一気にその世界に引き込まれました。

 

3時間程度である程度のめどがつくところまで行き、そこから「は??」と思って2日かけてメモをしながら読み返しました。

 

しかしすっきりすることが出来ず、これ以上考えても辛いと思ったので続きを読みました「は??」が「は!!!」になりました。

 

うすうす気がついていただけにもっと考えればよかったと思いました。私は日本一あきらめの速い女として私の中で有名ですが、それって楽しみを捨てていることにもなるのかもしれません。

 

時間制限がない上に答えが明示されている謎とは自分との戦いであると悟った次第です。謎解きって最後の答えがないことが多いから持ち帰り謎とか、私もちゃんと最後まで考えているのかもしれません(なんの話)

 

 

謎の感想

AnotherVisionの東大ナゾトレみたいなひらめいた―!系の謎を解きたいという方にはちょっと違う傾向の作品だと思います。逆に言うと「謎解きの本なんでしょ…」と言って手に取らない方がいたら勿体ないかなと。

 

しかし「小説謎」と言っているだけあって普通のミステリーともちょっと違うところもあります。解説を読んでなるほどな…私はその考えに至らなかったなと思いました。

私は繰り返し読みましたが、何度も繰り返し読まずに普通に小説として読んでもいいと思います。

 

 

色々人によって好き嫌いは分かれそうだとは思いますが、小説であり謎であると考えるとうまいこと作ったなと言う感想です。

 

なんだろうな、新しいジャンルなのかなと。

個人的にはストーリーの謎をもっと充実させてほしかったかなと思いますが、色々考えての事なのでしょう。

今後の展開も期待しています!

 

夏空のプレアデス

夏空のプレアデス

 

 

 

 

 

今だと渋谷TUTAYAでルネの絵本周遊(とても良かった)もやっているのでそれに合わせるのも良いのでは?