「この仕事はなぞこにしかできない」
と言われている仕事があります。
そうねえ、100歩譲って謎解き関係の仕事であればそうかもしれないねえ…、とは思うのですが、現状「私にしかできない」、と言われている仕事は向き不向きはあれ、誰にでもできる仕事です。
「誰かにしかできない」というのは例えば資格を必要とする気象予報士とかそういうのであればそうなのだと思います。その人がいなくなったらもう同じスキルを持った人を探してこないといけない。
でもね、私の仕事はね、違うのですよ。資格などいりませんし、誰にでもできるんです。
なんなら私は資格はあっても自動車の運転できませんし(なんの話)
ではなぜ「私にしかできない」と言われているかというと、他の人が「わからないからやらない」「やらないからわからない」となっているからなのです。
ちょっと勉強したり、んー…勉強も必要ないですね。ちょっとその点の勘所が良ければ全然誰でもできるのです。本当に。
そもそも私だってその「私にしかできない」仕事のプロではありません。
単に前の仕事の関係で、その点で少し勘所があるだけです。あとはちょっとばかり他の人より電子機器に詳しいだけです。それでも詳しいなんてレベルではなく、たぶん持っているのは基礎知識位だと思うのです。よって全然知らない事ばかりです。その筋のプロに話を聞きながらなんとなく知識を得て行っているだけなので、同じことを周りの人もできるはずなのです。
そもそも会社での業務とは「知らない」ことを吸収して行く、そんなものなのではないのかと思っているのですが。(まあ、色々な仕事はあると思うので、あくまで私の考えている「仕事」感です)
もしかすると私の本業の仕事はほぼ「感性」によって成り立っているので、その点で「感性」をはみ出ることがあるとちょっと尻込みしてしまうのかもしれません。
そんな私の上司ですが、本当によく「やったことないからわからない」と言ってくるのですよね。
いつもこのセリフを聞いて「私もですけどね!そんなこと言いませんけどね!」と思います。
わからないのはわかるのですが、まずはわかろうとして欲しいし、何がわからないのか教えてください、たぶん詳しい人が教えてくれます、と思います。
やってみればわかるじゃないか、やってみれば知ることが出来るじゃないか、と思うのですけれども。そういってやらなかったら結局「やったことないからわからない」と言ったまま一生わからないと思うのです。
まあそれでもいいのかもしれないけれども、それをやるのがその人ではない同じく「やったことのない」人になるのであれば立場一緒よね、と思いました。
仕事において向き不向きがあるのは長らく働いているとそうだなとは思います。なのでやってみて無理!と思ったら「やってみたけど無理」とか言えばいいのに…と思うのです。
謎解きを仕事でする時にも「謎解きは自分はやったことないからわからない」を連発されて、それを説明できない私のせいなのですが、なんだろう、とても悲しい気持ちになったのです。
そもそも協力する気が見えないというか…こういう人はきっと謎解きでご一緒しても「やったことないからわからない」と言って何もしないのだろうなと思っていました。
しかし「私にしかできない」と言うところは他の人から任されるのに、絶対的に私の不向きな仕事を特段フォローしてくれるわけでもないところは毎回驚きを隠せません。
効率悪すぎでは。
不思議である。