前から随分間が空きましたが、ゲームブックの魅力を語るシリーズの第三弾です。
ゲームブックは全世界どこでもプレイ可能だからか結構ブログの閲覧も多く、もしかしたら必要とされているのかしら?と思いました。
随分前に発売になっているので今さら感はありますが、今回は
1、3人で読む推理小説 スカイホープ最後の飛行(SCARP)
2、パズルの中のSOS(町田あや)
の2冊を紹介しようかと。
このふたつが「ゲームブック」カテゴリに入るか考えると厳密に言うと異なる気もしますので、「謎解き本」という感じで読んでいただけると幸いです。
1、3人で読む推理小説 スカイホープ最後の飛行
犯罪者を追いかける捜査官トーマス、妻に逃げられた管制官ニコラス、夢を追うマジシャン見習いベル。ハリウッドに向かう飛行機スカイホープ404便で、ハイジャック事件が起こった。機内で放たれた一発の銃弾が、3人の運命を交わらせる。犯人はなぜ空港の厳しいセキュリティをくぐり抜け、銃を持ち込めたのか?ハイジャックの目的とは?すべての謎を解き明かしたとき、物語に隠された驚くべき仕掛けに出会う―。3人で別々の本を読み、話し合いながら推理。あなたもミステリーの登場人物になれる!リアル脱出ゲームのSCRAPが贈る新たな体験型ブック。
3人で一冊の本を読んでいくタイプの新しい本です。
謎解き…というよりは推理がメインで、かかった時間は3人で2,3時間でしょうか。
SCARPのゲームブックは1か月くらいかかるという頭でいた私には少し物足りなかったというのが本音です。まあ、大人が3人で集まれる機会なんてなかなかないので数日プレイになっても困りますが。
ということで、「あの長々かかっちゃうゲームブック!」と思うと期待はずれな部分はありますが、自分しか持っていない情報を他のメンバーと共有して整理して真相を導く…という過程は公演に近いものがあり、「あ、それこっちにあったよ」「よく読んだらあった!」などの体験がたくさんできたのでその点は面白かったです。
しかし全体的に話が薄いというか、果たして3人必要だったのかというか、せっかくいいシステムなのに活かしきれていない感じがしたのは本音です。
ただ、友人と楽しいひと時を過ごせるのは間違いないのでまだやったことがない方にはプレイしていただきたいです。特に謎を解き始めて、情報共有の体験(?)をしてい見たい方にはお勧めです。
2、パズルの中のSOS
新聞のパズル欄に隠されていたのは、囚われのパズル作家からのSOSメッセージだった。孤独な青年はパズル作家を救い出すために、ある賭けに出る。運命のいたずらが導く物語の結末は―。漫画でストーリーを楽しみながらパズルを解く新趣向の謎解きブック。複雑に絡み合う幾多の謎を読み解き、あなたは物語の真相に辿り着けるか!?―衝撃の展開を目撃せよ!
こちらに関しては最近謎解きにはまった方はもしかしたら知らないのかも…と思ったのでレビューしたいと思います。
漫画を読んでいくスタイルの謎解き本で、まるで公演のようなストーリーがあり没入間の高い作品です。紙の良さを活かした謎もたくさんあり、満足度の高い一冊です。
プレイしたのは2016年。当時私は(今もだけど)小謎が全く解けなかったので後半はヒントを結構見てのクリアでしたが、それでもとても楽しかったです。
絶対持ち帰り謎やらないマンだった当時の私が一人でやる系の謎をすべてやり切ったというのがその面白さを証明していているかと思います。
個人的な感想ですが、本の謎解きはやはりヒントとか解答があるのって大事だと思います。新刊でもない限り同じタイミングで同じもの解いている人ってなかなかいないし、解いている人は既に忘れているし、詰まると放置して続きわからなくなって終わってしまうことが結構あると思うんです。
ヒントなしで進めるのが良さだという側面もあるかもしれませんが、全ての人がそれを実行できるとは限らないので私は謎解き本にはヒントが欲しいと思っています。
私が読んだ中で一番「マジかよ」というラス謎でした。(そこまで色々な謎解きの本を読んではいませんが)
2年経っていますがおそらくいまだに「マジかよ」となると思うので謎解き好きな方にはやっていただきたい。
立東舎 NAZO-BOOKS) パズルの中のSOS 囚われのパズル作家を救い出せ!
- 作者: 町田あや
- 出版社/メーカー: 立東舎
- 発売日: 2016/03/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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