多くの方から「面白かった」という評判は聞いていたのですが、なにせ今までは仙台に住んでいたものですから平日行われることの多いこちらの団体のイベントには行くことができませんでした。
ということで初めて参加できるとわくわくしていったのですが、すみません、実際に始まって1時間経つまでミステリーとは知りませんでした。演劇見ながら謎解きするんだと思っていた…。
事件は、あなたのすぐ目の前で起こります。
参加者自身が探偵となり、容疑者の証言、証拠品、現場検証などから殺人事件の犯人とトリックを暴くことを目的とした観客参加型の推理ゲームイベント。
極上のミステリーを用意して、お待ちしております。
ってめっちゃ書いてある!チケット買っているときここ見ているはずなのに!
ああ何てこと。書いてあるの全然読まないの本当に悪。紙もペンも持っていませんよ。ああ。
タイトル&ストーリー
作家Qと解答者Aの不思議な関係
体験型ミステリー
満足度 ☆☆☆☆
東京ミステリーサーカスヒミツキチラボ小ホール
孤高のクイズ作家・玉藻善一郎。
彼の主催するクイズイベントが、新宿歌舞伎町に新たに完成した世界一謎があるテーマパーク「東京ミステリーサーカス」で開催される。
解答者として招かれたのは、何を考えているのかわからないゲームディレクター、嫌味なことばかり言う絵本作家、いつも不機嫌そうな女優など、クセの強い人物ばかり。
どうやら、このイベントはどこかおかしい――
そんなことを考え始めたころ、突如として、会場中に悲鳴が響き渡る。
密室にいきなり出現した遺体。
目の前で起こった凄惨な殺人事件。
犯人は?トリックは?
あなたは、真相に辿り着くことができるのか。
いま、その奇妙で不思議な関係を目撃する。
感想
まず仕組みが面白いし、「体験型」を謳うだけあり、私が思い描いていた「ミステリー」を実体験できるものだったし、役者さんは近いし、トリックもなるほどと思うものだったし、全体的に良い公演でした。
しかし私の満足度が今回あまり高くなかったのは、私がこの公演の楽しみ方を知らなかった、の一言に尽きると思います。
紙持っていなかったし(しかし持っている人の方が少なかったのでおそらく紙などなくても問題ないのだと思います。単に私の記憶のキャパの問題です…)、あと決定的な私の弱点として「初めて見た人は顔と名前が一致しない」という病気があるので「この人だれ………」と捜査開始30分くらいは思っていました。
つまり30分くらい、話を聞きながらも
ふぇええ名字と名前が一致しないよううう、誰のこと言ってるのかわからないよおおお、そもそもあなた誰え…メモもうまく取れなかったよおお
となっていました。辛かった…。
そんなながらも天性のカンで「これどうやったら手に入るんだよ…」と言われていたような情報は手元にほとんどありました。うまく使えていたかは別として。
その情報をチームの人と合わせていってどんどん点が線になっていきます。すごいなあ、面白いなあと思いました。
これがこの公演の一番面白いところなのだと思います。
そして線になっていったので「殺人にはほしいもが使われたんじゃないですかね!(嘘の推理です)」と言っていたのですが、チームの方の同意が得られなかったので少し切なくなりました。
チーム戦ということもあり、同意がないまま持論を展開するのが少し申し訳なくなってしまったので、スッと引いてしまったのですが、これは謎解き脳の悪いところかもしれないですね。
謎はひとつの解があって、そこにたどり着くためには全体の合意が必要だと思いますが、たぶんミステリーは個々でいろいろ着眼点があるのだから進め方違うのだろうなと思いました。
ということで、推理できていたのに、私が楽しみ方知らなかったな…という印象で終わってしまいました。しかし試みはとても素晴らしいものなので次回あればリベンジしたい完成度でした。
役者さんのファンの方が多いのか、あまり謎解きでご一緒する方を見かけなかったのが少し意外でした。
演劇が間近で見られるので役者さんのファンはもちろんですが、ミステリーも面白いので謎解き好きな方にもおすすめですよ。チケットまだあるようなので気になる方はぜひ。(19時回の帰りは22時過ぎます。)
あと再演もお待ちしております!