私の大学は宮城県の山の上にひっそりたたずむ1学年200人程度の地味な学校でした。
宮城県の人からもたまに「なぞこの大学はどこにあるのか」と聞かれることも多いほど地味な学校です。
近くに某東北大学があるのでそこらへん目指してきてください。
体育の授業に「山野歩走」なるものがありました。
先生の後を追って山を駆け抜けるのですが、リアルに迷子にならぬよう注意を受けておりました。これは迷子になったら危ないやつ。美しい竹林を抜けたりカモシカなどがいて、気が付くと山の下を流れている川に出て「!??」となったのは良い思い出…。
「男子寮(構内最果てにある)前にクマが出た」、「台風によるがけ崩れで学校に行けない」、「雪で山が登れない」などのサバイバル的ハプニングはしょっちゅうあれど、そんな山の上に来るような物好きな人たちが集まる大学です。
全体的に地味すぎて学校自体の面白みに欠けるため(所感)、大学祭なんていつやっていたかもわからないし、行く気なんてありませんでした。
サークルは「手話サークル」や「ボランティアサークル」など清いものが多く、私もですが、所属しない人も結構いました。
そんななか同じ専攻の人間は12人。その中で男女のごっちゃごちゃがあるので最後の方はなんだか達観した感じになっていました。
そんな話はさておき。
開始5秒で申し込んで奇跡的に五月祭のチケットを取ることができたなぞこは「アナビ初めて」の友人と一緒に東大へ。そんなこんなでAnotherVisionの公演やるために行った五月祭がほぼ「なぞこ初めての大学祭」だったのです。
なんか、
「なんて私、大学時代を無駄にしたのっ!?」
という感覚がじわじわ湧き起ってきたのでした。
大学祭ってしゅごい!!!
すべてが不可になる
ホール型
探索 ☆☆
謎 ☆☆☆☆☆
満足度 ☆☆☆☆☆
参加形態 まるばつ組1人 天才かという2人組
東京大学本郷・弥生キャンパス
脱出失敗
す、ストーリーが見当たらない…
とにかくどうにかこうにかして可をもらわなくてはならないというストーリーでした。
(ごめんなさい)
東大の人たちが自分たちで「東大って日本最高峰の大学」という感じで打ち出してくる感、すごく好きです。そうすれば私もクマの出る大学ことのことなど忘れ、うっかり東大生になれた気持ちになるから。
ええと、同じチームに
天才がいまして。
見ただけで「はい」と答えを出してくれたりしたので、目玉が飛び出るかと思いました。
東大ってしゅごい。
私はだいたい「天才!」とか「て、てんさい!」とか「て、て、てんさい!!」とか、そんな発言しかしていない気がします。
我ながら良い感じのリズム感だったかな。
全体には、なんかもう、難しいんだけど笑えてくる公演でした。
謎はもちろん良質なので、まあ、私は「ててん、てん、てんさい!」としか言ってなかったのでろくに解いてはいないのですが、よくできていたと思います。
いろいろある不可能をどうにかしてどうにかする途中の仕掛けがとても楽しかったです。
途中ではあんなに茶番するとは思いもしませんでした。笑ったなあ…。
最後はね、失敗したのですが、解説を聞いて「ひっ!」となりました。
リアルに「ひっ!」と声を出したかもしれません。
こういう恐ろしい仕掛けをしてくるのがさすがだなと。なんか、こういうことを考えつくの、ちょっとぞっとしました。
そういうこと、するー?
そもそも東大に入ることができなかったので、留年できて光栄です。