2016年の年末に謎解きにたくさん参加している人というカテゴリでインタビューをした際、「参加できる謎解き公演がなくなったら謎を創ればいい」という忘れられない名言を残した一人の男がいました。
そして彼は実際に2017年には数々の個人公演等を創り公演を行い、ついに今年2018年、団体EscaPLUGGEDを仲間たちと立ち上げたのでした。
今年立ち上げたのにすでに2公演やっていてしかも再演もしているという超絶ハイペースな勢いの団体に、彼の勢いをそのまま見ている気がしています。
いいぞもっとやれ。
タイトル&ストーリー
物語の幸せな終わらせ方
ホール型
探索 ☆☆
謎 ☆☆☆
満足度 ☆☆☆☆☆
参加形態 ふたり+ソロ×3(知り合いばかり)
CHARA DE 阿佐ヶ谷
成功
このイベントはあなた自身が謎や暗号を解き明かし、ハッピーエンドを目指す謎解きイベントです
所感
とりあえずハッピーエンドを目指すということしかわからなかったので、色々なことが頭をよぎっていました。
が、そのどれでもなく、私の想像を越えた公演でした。
そして終わった時に
よく創ろうと思ったな…!そしてやったな…!
と思いました。
体験したら楽しいとか、やってみたいとか、そういう想像ってふと浮かぶことがあると思うのですが、それでもそれを自らが提供するとなると、採算とか、運営とか、手数とか、技術とか、制作する物とか、きっと色々とても大変で面倒なのでやめてしまおうと思うと思うのです。
でもそれを忙しい合間を縫って創り、それを運営できる人々がいるのだからすごいなと。
第一に司会自身がとても楽しそうでした。そして団体のみなさん全員が私たちを楽しませようとしてくれているのも感じて本当に自然に笑顔になる、あたたかい気持ちになる公演でした。
謎の話
謎の難易度でいうとこちらの制作者が今まで作ってきた超絶難易度の謎を見ているだけに「いつもと様子が違う!?」と思いました。
とはいえ謎は私が紙をさばいたり、眺めていたりするうちにテーブルの方々がどんどん解いて行ってくれたのですが。(いつものことだけど…)
そしておお、さすがだなあ!と思う謎もたくさんありました。
しかし、この公演においての「謎」とはあくまでその物語に入り込むうえで必要な物であり、物語を進めるためにある物が「たまたま謎だった」と言う感じでした。
私は謎解きの公演は物語に入り込むと同時に、私たち自身の物語をも創ってくれていると思っています。同じ公演をやっても色々事件が起きたり、なんだり、チームごとで違うじゃないですか。
その私たち自身の1時間の「物語」がとても幸せに終わったな、と感じる公演でした。
なので謎の難易度で二の足を踏んでいる方がいるのであれば大丈夫と言いたいし、なんんなら謎解きをはじめたばかりの人も絶対楽しめる内容だと思います。
再演があればぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
そしてCobalt Blue Case Files.の再演や新作も期待しています!