数年前東北大学の大学祭にふらっと謎を解きに行ったら殴られたような衝撃を受けたのがreturn 0;です。
とにかく楽しかった。
しかも新作2本を「ひとつに絞れなかった」と言う理由でやっちゃって、ちゃんと完成度高いところもとてもなんだろう、良いなと。
なんか…地元なのに今まで知らなくてごめん…というよく分からない懺悔とこれから応援したいという気持ちが強まりました。
今回また東京で公演をして下さったので行ってまいりました。
いやぁ、またなんか殴られたような衝撃だったわ。
タイトル&ストーリー
メモリブレイク
ホール型
探索 ☆☆
謎 ☆☆☆☆☆
満足度 ☆☆☆☆
参加形態 2人+4人
成功
恥ずかしい失敗、なかったことにしたい過去…
「忘れたい記憶、ありませんか?」
そんな不可能を可能にする薬"メモリブレイク"がここreturn 0;研究所で開発されました。
皆様はこの度、その薬の被験者となりました。
ええ、大丈夫。今回投与する薬は至極微量ですし、実験後は効果を打ち消す薬品も投与いたしますから…
ふと気が付くとそこはいつもの研究所。副作用だろうか?少し眠っていたらしい。
見渡すとそこには慌てふためく他の研究員。
「おい過剰投与じゃないのか!」
「博士の姿が見えないぞ!」
「どうするんだ!用意してある対抗薬じゃ足りないぞ!」
「薬の効果があらわれるまで時間がない!」
「このままでは彼らは記憶を失うどころか、これから先記憶することなんて一生…」
所感
東北大学の大学祭で行われたその公演は「75分公演」。
「謎に慣れてない人もいそう」「子供も来る」そんな大学祭だろうに、75分。
発表された時はまず3度見くらいして、彼らは何を考えているのだろう…とワクワクしました。
どこかで出張公演するにも1日で3回しか回せないのに。わらう。
しかし結果75分でも足りねえ!となっている人が多く、私も実際プレイして「私1人なら途中特に中謎あたりで逃げ出している!」となりました。
私達は2人で行ったのでチームメンバーは知らぬ方々。(たまたまひとり知り合いが同じ卓になりましたが)
はじまる前は無言だったメンバーが途中から(こ…これは…)と一致団結していくチームビルディングを見ました(?)
謎の話
情報が少ないのに情報が圧倒的に多い…それにつきます。
何を言っているのかとお思いでしょうがそうとしか。「情報」って色々な種類があるんだね、と思いました。
??!??
とずっと頭の上に浮かんでいたような気がします。
「はいこれ、はいこれ」と紙を渡すマンでいられたのは優秀なチームメンバーのおかげです…本当に…中謎マジで…なんだあれ。
ということで私はたぶん1人だったら中謎で75分費やしてしまうくらい苦手だったので、得意不得意はあるだろうとは思いますが、あれ作るのは凄いな。
メインの制作者が違うからこそのいい意味での公演の色の統一のなさがどんなものが出てくるのか予測できない団体だと改めて思いました。
制作者さんと終わりに話す機会があったので「なぜ75分なのか」と聞いたら「やりたいこと入れたら60分だと無理でした」とニコニコしながら言っていたのでまた惚れ直しました(?)謎に対する妥協のなさが凄い。
1日3回しか回せないからね。多くの謎解き好きにプレイしてもらいたい公演なのでまた東京来てくださいね!楽しみにしています!