「謎解き」と親和性の高いコンテンツは「物語」と「よく知らない分野の勉強(知識を知ること)」であると個人的に思っています。
ただし「物語」は人によって育ってきた環境が違うからとか、感受性が違うというかなんというか、万人が「すごい感動した」とか「すごい面白かった」というのは無理なんだろうなと薄々気が付いてきました。
感覚が同じ人が共有できればいいのかなと思っています。
私が良かったと言ってもそう思わない人もいるし、逆もしかり。
さて、何の話かというと「よく知らない分野の勉強」謎解きとしてためになった公演があったのでその感想を書こうと思ったのでした。
タイトル&ストーリー
妄想と幻覚の世界からの脱出
探索☆☆
謎の難易度☆☆☆
満足度☆☆☆☆
参加形態5人
成功
あなたは、失敗続きの人生で、妄想と幻覚の世界に逃げ込んでしまった青年…!
そんなあなたは、妄想と幻覚の治療のため、あるメンタルクリニックを訪れる。
そこで行われた治療とは!?
果たしてあなたは、すべての妄想と幻覚を打ち破り、自分の人生を取り戻し、前向きに生きることができるのか!?
所感
WEBページより抜粋しますね。
東大医学部の医師をはじめ、心理士・カウンセラーが協力し、また脱出ゲーム大手製作会社出身のゲームメーカーたちが関わり作り上げた珠玉のリアル謎解きゲーム!
・メンタルクリニックで実際に使用しているアイテムを使用
・医療機関で実際に使われるIQテストを元にして作った問題も出題
など、ところどころにリアルなものも配置された念の入りようです。
プレイしただけで、知識が増えて前向きになり、ストレスにも強くなるという副作用がある不思議な脱出・謎解きゲームです!
副作用がある。なるほど売り文句がちょっと面白い。
私はこの部分だけで行こうかなと思いました。
謎解きがこのような新しい分野で使われるのは本当に良いと思うし、なんなら私が謎解きであれば頭に入るからいいのです。
ゆうきゆうさんは結構前からツイッターでお見かけすることがあり、心理学を漫画で分かりやすく解説してくれている方という印象でした。
まさかご本人が司会や解説をなさって下さるとは。とってもわかりやすくて楽しい解説でした。さらっと解いてしまったけれども全然さらっとしていなかった、実際に使われている問題の解説が超面白かったです。
謎の話
こちらの公演は東大医学部ナゾ頭脳研究所【IQクリニック】制作とのこと。
難易度は初心者さんにも優しい感じでした。全員成功していたので難易度の調整をしたのかなという印象でした。
なんかですね、とっても斬新な謎があって。そこそこ長く謎解きしていますが「「「この発想はなかった」」」と思いました。
小謎なんだけどパッと見わけわからないし、わかるとすぐわかるんだけどわけわからなくてすごく気に入った!2019年の小謎オブイヤーにノミネートされています。(何言ってるかわからないと思うけど)(なお、ネタバレになるので発表はされない)
全体的に非常に勉強になりました。心理学をうまく物語に取り込んだな、という印象でした。
物語もうまくて、なんかすっ飛ばした気もするけれどもきれいに作られていました。
今から次回作の構想もあるようなので期待しています!イラストや!(仮)らしい!