上司が飲み会の時にから揚げの脇にあるレモンを見て
「俺、レモン食べちゃう系だからさ」
と言ったのです。
「はあ」とその時は返事をしましたが、数年一緒に居てもレモン食べちゃっているところを見たことがありません。これは格好つけるセリフなのだと学んだので私も飲みの席でよく披露しています。
むしろ実際になぞこはレモン食べちゃう系なので、結構普通に食べちゃいます。食べちゃう系が二人もいてさぞかしこの部はレモンの消費量が多いのでしょうね(?)
ふとレモンの事を考えていて、レモンは「酸っぱい果物」として広く認識されていて、柑橘系なのにハチミツにつけられたり、チューハイに入れられたり、そしてから揚げに着け合わされたり、果物なのに気軽に食べられていないなと不憫になりました。
しかしレモンは単体としては「すっぱい果物」として絶対的な地位があり、それは私を裏切りません。だってそれを期待して食べている。
反面、私の期待を裏切ってきがちなのは
イチゴとかミカンとかリンゴ
ですね。

特にケーキの上のイチゴがものすごくすっぱかった時のイチゴが期待を裏切った感が悲しいです。仕方ないのですが。
イチゴが実は果物じゃなくて野菜だって知った時くらいの裏切りを感じます。
そうそう、メロンも野菜って知っていますか?というか「果実的野菜」なんだって。
でもそれはイチゴの個性であり、「すごく甘い!」イチゴを食べた時の嬉しさがあるのはすっぱいイチゴがあるからなのかもしれません。高級なイチゴの事は知らない。
何が言いたいかと言うと、私はレモンになりたいってことですね。
すっぱかろうがそれを口にする人はそれを期待しているのだから。
例えばこのブログを見てくださっている人から、読みたいのそういうことじゃなくてさー、と思われるのは悲しいなということです。
でもそれを実現するのって結構大変と言うか面倒。私は知っている。自分にむらがあることを。だから結局はイチゴなんだろうなと。
そして自分がレモンを求めているからと同じようなことを周りに求めるのも酷なのかもしれません。私だってレモンでいられているかなんてわからないのに。
「今回の公演レモン(嘘の制作会社)っぽくなかったよね…」
とたまに言ってしまいますが、公演はイチゴなんだ!全員が面白い公演なんてないし、私がすっぱいと思っていても、すっぱいのが好きな人は美味しいわけだし。
ということで明日からも私はレモンを食べます。