やたらとタイトルが長いのですが、タイトルだけでなんとなく何をしたらいいのかわかるという素晴らしい公演です。
きっと、ときどき監視員が見回りに来る部屋なのでしょう。
ルーム型、アジトでの醍醐味である何かを探す「探索」に重きを置いた、なんでしょう、「謎の部屋からの脱出」的な“theアジト”という感じでとても楽しかったです。
謎の部屋からの脱出をプレイしたのは4年前…そう、初めての謎解きが謎部屋だったのです。小謎一つに40分かけていたあの頃…「こんなん見つけらんねえよ!」と言ったあの頃…人は成長するものですね…
タイトル&ストーリー
ときどき監視員が見回りに来る部屋からの脱出
ルーム型
探索 ☆☆☆☆☆
謎 ☆☆☆
満足度 ☆☆☆☆☆
参加形態 10人
アジトオブスクラップ下北沢ナゾビル
料金 2700円(グループチケット)
成功
あなたは目覚めると見知らぬ部屋に閉じ込められていた。
周りには何人か同じ状況の人たちがいるようだ。
状況を飲み込めないでいると、ガチャリと音を立てて部屋の扉が開いた。
入ってきたのは大柄で威圧的な覆面の人物だった。
「目を覚ましたようだな......。 残念ながら、お前らをこの部屋から出すわけにはいかない。
俺は10分に一度、この部屋に異変がないか見回りに来る。だから、俺がいない間、絶対に怪しいマネをするんじゃないぞ!いいか絶対だぞ!!」
覆面の人物はそう言い残し、部屋から出て行った。
ここから無事に脱出するためには、あいつにバレないように部屋を探索し、見回りに来る前には痕跡を完璧に消さなければならない!
所感
ストーリーがダチョウ俱楽部なので、きっとこれは監視員がいない間にひっちゃかめっちゃかするんだね!と思いました(誰でも思う)タイトルに加えてストーリーも読んでしまえばもう大体何するかわかってしまうという優秀さです。
「10分」というのが案外長いなと思いました。
そう…その昔…私が参加した某ホラー探索イベントが(謎解きではない)、
1.引き出しなどは開けたらすぐに戻す。なぜなら危ないから。
2.たまにお化けが来るので隠れる。なぜなら怖いから。
3.お化けは時間制ではなくなんとなく適当に遊びに来る。
という超難関鬼畜ルールだったのです。この公演はすべてはお化けの気分次第!(?)
それと同じくらいの監視員の確認の鬼畜さを考えていたのでそれに比べると「あれ?案外来ないね??いい監視員じゃね?」という感じでした。
とはいえ、10分というと結構ばらっばらにできる時間、それをまたきちんと戻した挙句、またばらっばらにして探索しなくてはいけないのですから大変です。
戻してまた探索したら誰かが見つけたものを初めて見つけたばかりに報告して「それ見つかってます」と言われたり、逆にこれくらい誰か発見して報告してるのだろう…と思っていたものを誰も発見していなくて報告していないなど、お前は初心者か!と何回か自分で自分に突っ込みを入れたほどの何か久しぶりのドタバタした感覚でした。
純粋にとても楽しかった。
謎の話
私はルーム型に参加するときはここ数年ほとんど知り合いと固めて行っていました。
しかし今回は少し異なり、ご一緒させていただいたメンバーはみなさん謎解き好きな人たちではあるのですが、私が謎解き公演に一緒に行ったことがない人がほとんどでした。
超緊張していました。
私、人見知りではありませんが、慣れていない人だと緊張するのです。
何度か一緒にプレイしたことがある人だとなんとなく(あの人はこれやるだろう…)とか(あの人はこういう行動するだろう…)となり、大体私はみんなが見ていないところをうろうろしはじめてスタッフを困惑させたり、「てんさーい」と言って終わっているのですが(なぞこよ、謎を解け)、今回そんなことをしていたら謎を解いていないのがばれてしまう…(だからなぞこよ、謎を解け)
しかし結局うまい感じで役割分担ができていて、さすが謎解き好きな方たちは何を言うわけでもなくスッと役割分担してすごいな!と思いました。
今回も「てんさーい」という係をまっとうしました(だからなぞこ、謎を解け)
あとはだいたい「干し芋(例)、さっきまでここにあったのになくなった!」と言っていました。
情報共有が結構なカギになるのでその点をクリアできていれば、ある意味このアジトは「探索をする」という大目標があるので、知らない方同士でも協力しやすいのかもしれません。
また、いわゆる「アジト」の良さが存分に出ている公演なので、初心者の方にもおすすめなルーム型だと思っております。