日没後の美しい空が現れる時間をマジックアワーと言うことをこの公演で知りました。
「あ、マジックアワーだ」と夕方頃空を見ながら言う日々です。
こちら、今できる公演では最も没入感のある物語体験のできる公演だと思います。青春だなぁ。
タイトル&ストーリー
さよなら、僕らのマジックアワー
ホール型
探索 ☆☆
謎 ☆☆☆
満足度 ☆☆☆☆
参加形態 4人
価格 14800円(特典付きグループチケット)
東京ミステリーサーカス地下
成功
あなたは映画部に所属する、高校3年生。
5人だけの小さな映画部で高校生活最後のシネマコンクールに出品する作品を力を合わせて制作してきた。
映画の制作も大詰め。
いよいよ残るはラストシーンの撮影のみ…
そんな大切な撮影の日、映画の主演を務めた後輩の少女”はづき”が突然姿を消した。
「先輩、ごめんなさい。私はこれ以上、
ここにいることができません―」
彼女の痕跡は、まるで初めからそこにいなかったようにすべて消えてしまった。
このままでは撮影はおろか、コンクールへの出品も出来ない。
何故、彼女は姿を消したのか?
追いかけたその先には、意外な真実が待ち構えていた。
目が眩むようなマジックアワーの空の下で繰り広げられるあなたと仲間たちが主役の、青く切ない物語。
あなたは自分の力で、彼女の真実にたどり着きラストシーンを撮影することが、出来るだろうか?
所感
「君は明日と消えていった」と同じ舞台で起きたまた違った事件、青春のお話でした。
正直あれだけ感動した公演と同じ舞台というのに個人的には抵抗がありました。しかしきみあすの世界観がうまく活かされていて、それでいて全く違うストーリー、体験が出来るのですごいなと思いました。
印象的なのはWebに書いてあるこの文句かもしれません。
きみあすはとてもよい公演だったのだけど、主人公が自分だったのかと言われれば、私を含め多くの人が「いや違う!!!」と言いそうなポイントが多くて、だからこそ好きになれない、という意見を聞いたことがありました。
しかし僕マジは確かにこの物語にいたのは私自身だったな、と思える公演でした。
これが最高の物語体験であることは間違いなく、そしてまぎれもなく青春です。多くの方におすすめしたい公演です。
しかしそこまで褒めておいて私の評価はあまり高くないのはなぜなのか、そう思っている方もいるかと思います。
正直自分でもそこまで心に響かなかった理由がよく分からないのですよね。やはりもう私は心が擦れてきているのか…(引きずっている)
一つ考えられるのはアニメかなぁとは思いました。ネタバレになるので詳しくは言えませんが。
思い返すと私は主人公だったし、物語にいたし、全てが楽しかったのですが…!
謎の話
とにかく謎というか、体験させようとするために作られたシステムが凄かった。
デジタル的なシステムもなのですが、アナログ的なシステムも、じょ、女子高生…!となる所があり、ちょっとした罪悪感と共に時間が過ぎていきました(?)
謎を「私が謎です。解きなさい。」と出すのではなく、本当に必要なものとして出してくるのでその点がとてもリアルでした。
また、初心者、謎解きに慣れていなくても楽しめるように作られているのもとても良かったです。
キャストさんがとても楽しくて、彼が私の学生生活を盛り上げてくれました。やろうとしなくて自然と茶番しているみたいな。
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ここからは謎解きに慣れた者の悲しい意見としてご覧下さい。
うーん。
もしかしたら謎が「私が謎です」という顔をしていなかったから少し私の満足度が低いのかもしれません。
謎解けないくせに…
みずきは謎クラかってくらいには謎たくさん出してくれましたしね。それが楽しかったのはあるんですよね。
しかしそれが原因で微妙に物語としっくりいってないと感じる人もいるわけで…。
僕マジは物語体験としては最高だと頭では分かってはいるのです…!!!
(謎の言い訳で終わる)