「リアル脱出ゲーム・デリバリー」と銘打たれているこちらの公演、確かにリアル脱出ゲーム・デリバリーでした(おい)
ディレクターのきださんならではの世界観で、物語と謎の融和性が高く、「謎を解いている」というよりは「物語を進めるためにしていることが謎である」という感じの公演です。
終わった後にちょっと心がほっこりする、そんな感じのお話でした。
タイトル&情報
青梅雨に届いた手紙
ZOOM使用
参加人数 4~6人
価格 2700~3500円(1人当たり)
時間 100分
満足度 ☆☆☆☆☆
小さな事件を在宅調査のみで解決する『アットホームズ探偵事務所』。
あなたはその一員だ。
日々、人探しや浮気調査などの依頼を自宅から解決している。
ある日、1人の少女から依頼が舞い込んだ。
「亡くなった父が遺した、宝探しの謎を解き明かしてください。宝が何か知りたいのです」
父が遺した宝の謎。
そのドラマチックな響きと真摯な文章にうたれ、あなたは依頼を引き受けた。
後日、少女からあなたの自宅に、謎の入った手紙が届く。
父はなぜ娘に謎を遺したのか。宝とは一体何なのか。
そこには、ある願いが隠されていた。
すべてを解き明かすために、あなたは手紙の封を切る──
所感
ほっこり…とはいえ、私は前から言っておりますが「死」が絡む作品が基本的に好きではないので、好きかと聞かれれば「お父さん死ななくてもよかったんじゃないですかね…」というとは思います。
なんか…それだけで妙な重さを放つ設定なので、逆にもったいないというか…そっちの方向に感情を持っていかれるのが残念というか…。
しかしそれを抜きにしても全体的な物語と謎のまとまりはとてもよかったです。
(だからこそ死ななくても…と思っちゃう)
こちらの公演を仙台の友人とやろうと誘ったら「パソコンがない」と断られたんですよね。
あとはグループチケットなのも参加できないでいる人がいる要因なのかなと思っております。
顔出し推奨なので、知らない人とやるのはちょっと嫌だな、というのはあるとは思うのですが、もっと多くの人に体験してもらいたい謎解きだと思うのでなんだかどうにかならないものかと思っています。
私が思っても仕方ないんだけどさ。
謎の話
結構謎解きでした。
父、謎クラかよ…(SCRAPあるある)
SCRAPは謎をリアル世界に持ち込むのが本当に上手ですよね。
私は謎解き公演に参加するときに自分の想像以上のことが起こるととても感動します。
ここまで謎に慣れきってしまうとそういう場面に出くわすことが少なくなってくるので、「はいはい~」って感じで解いてしまうのですが、この公演では何回か「おお!」といった瞬間がありました。
小難しい謎じゃないのに「おお!」と思えるのって逆にすごいですよね。
あとは純粋に「楽しい」と思える謎も多かったかな。私謎解くの好きじゃないけどそう思うんだから楽しいんだと思うよ(?)
私たちは5人でプレイしましたが、そんなに困ったこともなかったのでおそらく4人でも問題なく解けるのだろうと思います。
コスパも悪くない。
なので人を集められない!と思っている方も4人くらい集めて参加してみてはいかがでしょうか?